車>原油価格の高騰の原因は何だった？

今年、私たちの家計に突然襲い掛かってきたのが
急激なガソリン価格の高騰でした。
一時期の店頭価格はまさにうなぎ上りで、
値上がり前の月末にスタンドの長蛇の列に加わった、
という経験をされた方も多いのではないかと思います。
では、あのガソリン価格の高騰の背景には
一体どんな事情があったのでしょうか？

統計の数字を調べてみると、
ガソリンの原料である原油の価格は
実は平成16年頃からじわじわと上昇していたことが分かります。
１ＫＬ当たりの単価について年を追って見ると、
平成12年〜15年までは20,000円／ＫＬ程度で推移していたのが、
16年６月：25,906円
17年６月：33,557円
18年６月：48,077円
19年６月：51,635円
と、ぐんぐん右肩上りに。
そして平成19年10月からは
原油価格が毎月のように過去の最高値を更新し続け、
20年に入るとその上昇率は劇的に変化。
８月には91,908円／ＫＬという価格をつけるまでになりました。

発端となった平成16年（2004年）は、
アメリカでのガソリン価格の急上昇や
サウジアラビアやナイジェリアといった産油国での国内問題など、
原油価格高騰の要因が一度に多発した年だったのです。
そして、値上がりすることが確実な商品には
投資家たちの買い注文が殺到します。
こうした投機的な動きが原油価格をさらに引き上げ、
あのような異常な高騰を生み出したのです。