車>不正軽油にはどんな問題があるの？

不正軽油とは、Ａ重油（若干炭素の含有率が高い軽油）や灯油といった
軽油に性質の良く似た石油製品を軽油に混ぜたものです。
軽油には購入時に軽油取引税という税金が掛かりますが、
先にあげたような石油製品はこの税の課税対象外なので、
軽油取引税分の燃料費を浮かせるために混ぜ物をするのです。

性質が良く似ているために、
Ａ重油や灯油を給油してもディーゼルエンジンは動きます。
エンジンがうっかり回ってしまうものだから、
「だったら使えるんじゃん」
と安易に不正軽油に走る人が後を絶たないのでしょう。
しかし、軽油とそれ以外ではやはり燃焼時の温度などが異なるので
不正軽油ではノッキングなどエンジントラブルが生じやすくなり、
結果としてエンジンの寿命を縮めることになります。
また、排気ガスも単純に軽油を使用したときよりも有害になり、
環境を汚染することにつながります。

何より、不正軽油は脱税という立派な犯罪行為ですから
不正軽油を製造しても購入しても、捕まればもちろん罰せらます。
その内容は５年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、又はその両方、
というヘビーなもの。
割に合わない大きなリスクを背負って小銭をケチるより、
ディーゼル車にはきちんと軽油を入れるのが賢い選択と言えそうです。
マイカーについての基礎知識を知りたい方は
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